サクラ 「…誰なの!?」
ミナト 「僕は波風ミナト。 それより、衝撃に備えてたほうがいいよ」
サクラ 「?」
遠くの海に、時空間忍術によって飛ばされた十尾の尾獣玉がぶつかる。
ナルトたちの目の前まで衝撃が伝わり、地面が吹き飛ばされる。
ナルト 「!!!?」
「あれ何だってばよ?!」
ミナト 「さっきの十尾の攻撃を海に飛ばしたんだ」
忍A 「な、なんだこれは…!!」
キバ 「一体どうなってんだよ!?」
爆風の中、サクラとミナトの目が合う。
サクラ(あの目は…穢土転生だわ)
サクラ 「あ…あなたは一体…」
ナルトの治療を継続しつつ、ミナトに話かける。
ミナト 「心配いらない、僕は味方だよ」
「ナルトを治してくれてどうもありがとう…もしかしてナルトの彼女かな?」
ナルト 「うーん…まあ…そんなとこだってばよ!!」
サクラ 「!!」
ゴチ!!!
ナルトに頭突きをかますサクラ。
サクラ 「黙ってろ!! 体力の無駄だ!!」
ナルト 「ぐあ…!! 治療どころかケガが増えたってばよ…!!」
サクラ 「うっさいわね! 治療のスピード上げてやるわよ!!!」
そんなやり取りをみてちょっと引くミナト。
ミナト(この女の子…クシナそっくりだな…)
怒ったときのクシナを思い出すミナト。
ミナト 「はは…とりあえず息子をよろしくね…」
サクラ 「急に現れたのに…何だかこうなることを分かってたみたいね、ナルト」
ナルト 「九尾モードのときに感じたんだ…まだ来るってばよ」
「!!!」
そこに3人の火影が登場する。
ヒルゼン「…おまえはいつも一番乗りじゃのう、ミナト」
扉間 「おぬしの瞬身…おれより上手のようだな 四代目よ」
柱間 「よおおし、始めるか!!」
サクラ 「三代目?! それに…!!」
チョウジ「初代に二代目火影…それに三代目、四代目のミナトまで?!」
忍A 「なるほど…さっきの攻撃を止めたのは火影だったのか!」
「でも誰が口寄せを…?」
ヒルゼン「大蛇丸が我らを呼び寄せたのだ」
「この戦争を止めるために来たのじゃよ」
ナルト 「まだ来るってばよ…ちょっと遅れてるけどな」
マダラ 「待ってたぞ!! 柱間ああーーー!!!!」
柱間 「おまえは後だ!!」
シュビっと指を突きつける柱間。 マダラも固まってしまう。
マダラ 「……」
柱間 「まずは十尾を止めてからだ!!」
マダラ 「ふっ…変わらん男よ…」
「つくづくお前とは気が合わんな…」
構えていたうちはをしまうマダラ。
ズン、ズン…
柱間 「走ってくるぞ…」
十尾が火影たちのもとへ近づいてくる。
ミナト 「良くやったね、ナルト…しばらく休んでおくといい」
「これからやって来る友達…彼も僕らの味方だよ」
サクラ 「?!」
そういってチャクラを練るミナト。
九尾(ミナト…これは…)
ナルト(サスケ……)
ミナトの言葉に、サスケだと気付くナルト。
柱間 「火影たち、行くぞ!!」
ミナトが九尾モードになる。 その姿はナルトそっくり。
ミナト 「二代目さま、三代目さま。 先にお願いします」
サクラ(あれはナルトと同じ…!!)
九尾 「ミナトもか…!! おまえより上手だな!」
「なんと言ってもワシを封印した男だからな…」
ナルト 「だろ?! おれの父ちゃんすげえんだぜ!」
三代目 「マーキングはもう済んどるのか?」
ミナト 「ええ…!」
二代目 「仕事が早いな…」
術式を仕込んだクナイが3か所に散りばめられていた。
3人が時空間忍術で飛ぶ。
サクラ 「消えた…!!」
柱間 「行くぞ!」
「忍法…四赤陽陣!!!!」
「おまけにこれもだ…仙法 明陣門 十封印!!!」
十尾の尾が全て鳥居によって抑えられ、周囲に大きな結界が張られた。
リー 「赤い結界…??」
ガイ 「四紫円陣よりも強力なものさ…4人も火影がいるからこそできたんだろうな」
グオオオオオオ!!!
吠える十尾。
柱間 「これでしばらくは動けんぞ!!」
サクラ 「!!」
目の前に重悟とサスケが現れる。
ナルト 「遅すぎるってばよサスケ!!」
サクラ 「サスケ君?!」
サスケ 「…サクラか」
サクラ 「本当にサスケ君なの?!」
めっちゃ驚くサクラ。
サクラ(なんでここに…?!)
同期の忍たちが近寄ってくる。
いの 「サスケ君…なの?!」
シカマル「やめろ いの! こいつは敵だ」
チョウジ「いの…近づきすぎだよ!!」
サスケ 「……相変わらず騒がしいな」
キバ 「なんでお前がここにいやがる?!」
敵対心を向ける同期たちと、不安そうなサクラ。
サクラ 「…なんでここに来たの…??」
サスケ 「いろいろあってな…里を守ってやることにした」
「それに…おれは火影になる」
思いがけない言葉に同期の忍たちが凍りつく。
サクラ 「ええええ」
キバ 「長年抜け忍だったくせに、戻ったとたん冗談かますとはな!!」
「てめえ火影の意味わかってんのか?!」
シカマル「何があったか知らんが…それは無理だぞ…いったい何を…」
シノ 「今までやってきたことを帳消しにできるとでも?」
サスケ 「だろうな。 だが俺はどう思われようと構わん」
ナルト 「………!」
サスケ 「歴代の影たちがこの状況を作り上げてきたんだ…」
「おれが火影になって変えてやる」
かつてイタチに聞いた言葉を思い出すナルト。
「"火影になれた者"が人々に支持されるのではなく…"人々に認められた者"こそが火影になるんだ」
「サスケを頼むよ」
ナルト(おれがサスケを任されてんだ…)
ナルト 「火影になるのはおれだってばよ…」
真剣にサスケの言葉を受け止めるのはナルトだけだった。
そこに柱間が口をはさむ。
柱間 「火影候補が大勢いて何よりだ!! だが目の前のことに集中しろ!」
「チャクラを練って戦闘に備えておけ!! 敵は手ごわいぞ!!」
サクラ 「治療してくれてありがとう、サクラちゃん!」
「もう休んでていいってばよ……行こう、サスケ!」
抜け出した二人にちょっとイラつくサクラ。
二人の元へ駆け寄り、声をかける。
サクラ 「私が二人に届かない、か弱い女だと思ってるの?」
「伝説の三忍の中で、綱手様だけ教え方が下手くそなわけないでしょ?」
ナルト 「!!」
サクラ 「…もう少し…もう少しなの…!!」
「溜めてきた本当の力が出せるわ…」
「私だって第七班、それに三忍の弟子のひとりよ…!!」
サクラの迫力に驚くナルト。
ナルト 「よっしゃ!!! 第七班…復活だってばよ!!」
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